輸入筆記具をご購入になる方へ

輸入筆記具を購入される方へのアドバイス

輸入筆記具を購入される方へのアドバイス

ペンは、書き手の持ち方や持つ位置、角度、使用する紙の質などによって、書き味を含めて人それぞれ感じ方が異なります。同じペンでも、本体の重さやタッチの柔らかさなど、使う人によって違って感じられるのです。また、ペンの滑りやキャップの有無など、細かい好みは千差万別です。
筆記具は、人が使うための道具ですから、自分に合ったペンを選ばないと、書くたびにストレスを感じてしまいます。
日本輸入筆記具協会に所属しているのは、世界中の一流筆記具ばかりです。きっと、皆様のご要望に合う製品があることでしょう。

輸入筆記具には、多くのブランドがあり、それぞれに個性あふれる製品をご用意しています。

筆記具にはさまざまな種類があり、万年筆、ボールペン、ペンシル、ローラーボールのほか、ファインライナーやスケッチペンなどと呼ばれるものもあります。

万年筆の基本的な仕組みは、100年ほど前から変わっていません。
そのため、非常にアナログな部分が多く、便利さや使いやすい機能を過度に期待することはできません。もちろん、素材の開発やインクの充填方式の改良など、少しずつ便利にはなっています。しかし、インクが乾くまでに時間がかかるほか、手に馴染ませる必要があり、ときどき手入れが必要になるため、不便さを感じることが少なくないかもしれません。
逆に、インクが乾くまでのゆとりや、自分だけの書き味を感じられるといった、「手書きの良さ」が万年筆の味わい深さでもあります。馴染んでしまえば、もう手放せないパートナーになるでしょう。
当協会に所属している各メーカーは、万年筆だけでなく、ボールペンやローラーボールといった新しく使いやすい筆記具やインクなどを常に研究・開発しています。ときどき店頭などでご覧いただければ、きっと新しい発見があることでしょう。

万年筆は、ペン先が紙に触れることで、割れ目を通して先端からインクが流れるようになっています。そのため、あまり筆圧をかける必要はありません。45°~60°の角度で、ペン先の割れ目を紙面に対してまっすぐ当たるように書けば、自動的にインクが紙面に出てきます。
油性のボールペンは、筆圧をかけることで先端のボールを回転させ、インクを紙面に付着させます。
水性のローラーボールは、ボールペンに似ていますが、インクが水性やゲルインクなので、軽い筆圧で書くことが可能です。
ボールペンやローラーボール、ペンシルなど、中に入っている芯が同じでも、書き味まで同じとは限りません。いずれも、持つ角度や位置、ペン自体の重量によるバランスなどによって、書き味(ペン先が紙に接する感触)が変わります。

したがって、単純に長さや重さを基準にするのではなく、「自分の手の大きさ」「用途」「感覚」に合ったペンを選ぶことが大切です。

当協会会員によって、製品が流通しているお店は、ほとんど試し書きが可能です。

輸入筆記具は、ブランドごとに個性あふれる製品をご用意しています。

気になるペンがあれば、よく書く文字を普段通りの大きさ、方向、速度で試し書きしてみてください。「永」「裁」などの文字は、とめ・はねが分かるので良いといわれますが、書道をされる方でなければ、ご自身のお名前や住所などのほうが分かりやすいでしょう。
試し書きで、画数の多い文字や細かい字がつぶれてしまうときは、もう少し細いペン先の方が合うかもしれません。筆圧によって線の幅が変わりますので、表示などを気にせず、お試しください。
罫線のある書類や小さな文字をよく書かれる場合は、細字(F)をおすすめします。通常であれば、中字(M)が良いでしょう。また、メーカーによっては、極細(EF)や太字(B)のほか、特殊ペン先といった個性に合わせたペン先をご用意している場合があります。
ただし、一般的に、輸入筆記具は漢字を使用しない国で生産されていることが多いため、細字に対する感覚が異なり、国産の筆記具と比べると若干太く感じることが多いようですので、ご留意ください。

店頭の販売員に、デザインや用途・ご予算など、皆様のお好みをお伝えいただければ、数多くのペンの中からご希望に合うペンを探してもらえますので、探すのが大変だとお考えの方はお気軽にご相談ください。
そして、ぜひ試し書きをして、輸入筆記具の素晴らしさを味わってください。

THE PEN CATALOGUE

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